誰もシンデレラを倒せない

最近のキミキスの感想。pure rougeは2クールやるのか……


 年越しは忙しかったのでしょうか、作画がちょっと。
 もともとキミキスの画は上手いとか描きこみとかの点よりも、表情などのシンプルな伝わりやすさを考えたデザインなので、まあたいしたことではないんでしょうが。


 光一、一輝それぞれをとりまくトライアングルふたつを中心にしたストーリィ運びが顕著になってきたみたい。まあ、一輝サイドはわかりやすいので割愛。二見さん登場の割合が減ってきているのが残念。


 気になるのはやっぱ摩央姉ちゃんですね。このアニメでのまおねえの扱いは、(いわゆる“攻略対象”というような)ヒロインよりも、もうひとりの主人公という性格が強いです。他のヒロインよりも、彼女の“視点”を意識させる描写が多いですし。明るさを装いながら、ナイーヴな面を持つ“普通さ”も私には好ましいです。
(「普通って言うな!」by日塔さん)


 看病で見つめるシーンから、光一への複雑な感情を覗かせるまおねえ。結美と仲良くなっていく光一に対して、意味深な表情や余韻を残すようなカットがしつこいくらい繰り返されます。


 15話あたりから急展開。結美の代役で映研のヒロイン役をお願いされるまおねえ。頼まれると断れない一方、光一に「結美ちゃんを幸せにしてあげるなら」と言いつつ表情は暗く。ここ数回はじわじわと、まおねえにとって拷問のような展開に。
 光一が書いた脚本の設定もそのもの“ただの幼馴染”との恋愛劇。泣きながら演技するうちにぎこちなさが生まれてきてしまう。光一よりもまおねえに感情移入して観てる身としては辛いなあ。


 まおねえは明らかに光一のことを意識してるけど、光一はどうなんだろう。映研の脚本の内容からすると、本人は気づいてなくても、やっぱり心のどこかで意識があるのかな。
 やっと光一がまおねえに視線を向けるような素振りを見せ始めた16話でした。




追記)選んだスタンダードナンバーが「Now's the Time」なのは著作権切れてるからだと思ったのに、演奏シーンないじゃん! 絶望した!