無題

時津風部屋事件で親方と兄弟子たちを逮捕との報。


 ニュースでしか情報を得ていませんが、もし親方が「部屋から逃げたことを怒ってやったわけではない」と言っているのが本当なら、それは冷静な状態での非道な仕打ちだったわけです。また、兄弟子のひとりの「制裁ではなく、しつけのつもりだった」という証言も、納得がいかない。


 ならば犯罪を犯した自身も“しつけ”であれば凶器で体中を殴られても、鉄砲柱に磔にされても構わない、というのか。



 よく教育の現場で体罰を是認するべきかどうか、という議論がある。教師と生徒であれ、親子の間であれ、こどもの側からすれば、それは理不尽な暴力だ。それは“しつけ”ようとする教師や親の側にどんな理由があろうと、その相手は対抗する力を持たない。抵抗できない。


 ただ、体罰による指導が全ていけない、とは私は言わない。


 「殺される覚悟」があるならやっても構わない、と思う。無抵抗を強制される相手に暴力を振るう以上、当然、報復を覚悟するべきだ。手加減した、などの言い訳が常に通用するとは限らない。無防備に寝ている間に頭蓋を潰されても、文句を言わないのならば、どうぞおやりなさい。“愛情”があるのなら、それでも構わないという人もいるでしょうし。



 私自身は絶対に体罰に与したくはありませんがね。